文字
背景
行間
中学部
中学部では、小学部で培ってきた基礎学力や集団生活に必要な知識や技能を土台とし、さらにいろいろな体験を重ねる中で、自立と社会参加に向けて、その力を広げていくことが大切だと考えています。
そのために、第二次性徴期ということを念頭に置きつつ、好きなことや得意なことに集中して取り組んだり、新しいことに挑戦したりする場面を設定し、持っている力を伸ばし、自ら学ぶ力をつけていきたいと考えています。
そして、個々に合わせて弾力的に授業を行えるように、その内容を日々検討しながら指導をしています。
また、自分自身のこと、お互いのことを理解する心を育てるために、学部行事を充実し、楽しい経験をたくさんできるようにする中で、生徒同士の交流を深めていけるように配慮しています。
そうした中で、自分の気持ちを伝えたり周りの気持ちに気付いたり、状況に応じたコミュニケーションの力を育てていきたいと考えています。
中学部 教育目標
学部での目標を以下の4点としています。
① 基本的生活習慣を確立するとともに、心身の変化に気づき健康で安全な生活を送れる力を身につける。
② 集団生活での約束や役割を知るとともに、信頼と協力の心を持つ。
③ 自分の強みを伸ばすとともに、可能性を広げる。
④ 基礎学力を広げ、進んで学ぶ力を高める。
中学部 類型Ⅰ・Ⅱの教育課程
中学校の各学年の国語、数学、英語、理科、社会、家庭などの各教科、総合的な学習、道徳、特別活動(学級活動や学年活動、生徒会活動、各委員会活動など)に準じた教育課程に加え、自立活動を学習しています。
一人ひとりの障害に即した指導を進めるために、タブレット端末やパソコンを利用したり、教材・教具を工夫したりしながら、生徒の実態に応じた学習指導を行っています。
また、社会体験学習や学校内外での宿泊や活動などを大切にし、生徒同士が協力し合い体験することで実践的な力がつくようにしています。
【中学部 類型Ⅰ・Ⅱ 時間割の例】

中学部 類型Ⅲの教育課程
知的障害特別支援学校中学部の教育課程に準じ、本校では各教科の指導(国語、数学、音楽、保健体育、美術)、教科を合わせた学習(生活単元学習、作業学習、日常生活の指導)、総合的な学習の時間、特別活動(学級活動や学年活動、生徒会活動、各委員会活動など)、そして自立活動を学習しています。
これらの学習を通して自立に向けた力の向上を図るために、あらゆる場面を利用してより多くの体験ができるように配慮し、様々な人とのかかわりに広がりが持てるようにすることを大切にしています。
また、生徒会や委員会活動の運営等を通して、生徒が主体的に活動していく場面を設定し、生徒同士が自主的に交流を深めながら、それぞれに活躍できる場を設けていきたいと考えています。
【中学部 類型Ⅲ 時間割の例】
中学部 類型Ⅳの教育課程
自立活動を中心に、知的特別支援学校の教科等を合わせた指導もしています。
自立活動では、身体機能の向上をはかる「動作学習」や「給食」、健康の増進や好きな遊びの幅を広げる「健康・遊び」があります。
教科等を合わせた指導では、中学部段階のねらいをもとに「国・数」「体育」「音楽」「美術」の授業を行っています。
生徒たちは、小学部からの帯状日課の積み重ねによって授業に見通しを持って参加できています。中学部では、さらに教員や友だちと様々な活動を体験することで、興味や関心の幅を広げ、人や物にかかわる力を育てていきます。
また、思春期になると身体と気持ちの面に変化が見られるので、一人ひとりへの配慮がより重要になります。毎日の学校生活を通して、生活リズムを整えることや身体への過度の負担を和らげることで、健康の保持を図り、健康な身体に育てていくことを大切にしています。
【中学部 類型Ⅳ 時間割の例】
中学部 学校行事
・遠足
・運動集会
・交流および共同学習(前原中学校)
・校内宿泊学習(1年)
・校外宿泊学習(2年)
・修学旅行(3年)
・社会体験学習
・学年集会
・生徒会活動
・学部集会 ・・・など