支援のヒント

2021年12月の記事一覧

A 給食指導における支援の手だて~自助具の種類~

特別支援学校には、食べる機能に障害がある児童生徒も在籍しており、一人一人に合わせた食形態を提供しています。各自の食形態と合わせて、スプーンや皿などの食具にも工夫をする必要があります。本校の児童生徒は、スプーンの先が曲がるタイプのスプーンや持ち手がシリコンタイプ、児童生徒の手に合わせて樹脂で形を作ったタイプのスプーンなどを使用しています。また、自助スプーンと自助皿を併せて使用することで、食事の動作に課題があった場合でも効果的に食事をすることができ、児童生徒の自立に向けた取り組みをすることができます。

【スプーン】

     

≪柄部分が可動タイプ≫

手首が返らない児童生徒にはこのタイプを使用することで口元に運びやすく食べることができます。 

 

     

≪樹脂柄タイプ≫

通常のスプーンが使いにくい、握りづらい場合には、個々にあった指の形にかたどったスプーンを使用します。

 

≪柄がスポンジタイプ≫

握りに課題がある場合には、柄の太さを変えることで握りやすくなります。

≪シリコンスプーン≫

口あたりが柔らかく、咬反射がある児童生徒に使用し、反射を抑えることができメリットがあります。

 

 

 

【皿】

    

≪自助皿≫          ≪滑り止めシート≫

自助皿は、手を添えて支えやすい形状のものや、片手でもすくいやすいようなかたちになっていて特別支援学校の児童生徒は、給食の時間に食具等を使用し摂食の練習を行っています。滑り止めシートを使用することで食器が動かず掬いやすくなります。

 

【コップ】

 

 ≪シリコンコップ≫

シリコンコップは、口当たりが柔らかく、児童生徒の口に合わせてコップの大きさを変形させることができるため、とても飲みやすくすることができます。