ケアルームトピックス
ヒヤリハット研修について
令和3年7月26日、武蔵野大学看護学部看護学科教授、酒井美絵子先生をお招きして「ヒヤリハットとは 危険予測に着目して」についてZoomを使用して研修会を行いました。
この研修会では、酒井先生の講義の他、危険予測を行うため、校内の危険個所を実際に作り写真を撮り準備をしました。その後、グループワークを行い、危険個所を話し合いの中から探してもらい発表にて情報の共有を行いました。
<教員のアンケートより>
・グループの先生方とあらためて時間をかけて危険認知トレーニングをすることができて勉強になった。先生方から多くの視点でご意見を頂けることで、自分だけでは気がつけないことも発見できた。今後も「気づき」を大切にしながら生徒が安全に学校生活を送れるよう取り組んでいきたい。
・校内の写真を使ってのグループワークは、楽しみながらグループで話し合って危険予測をすることができてよかった。
・ヒヤリハット報告の書き方で、「様々な角度から考えて記載する」具体的な方法を示していただき分かりやすかった。
などの感想が得られました。
ヒヤリハットとは、重大な事故の回避のため組織としての安全な環境づくりが大切であり、組織で考え、フィードバックすることの大切さを改めて感じることが出来た研修でした。今後も、ヒヤリハット報告を活用し、しっかり評価をすることで、事故を未然に防ぎ、児童生徒が安全に過ごせるように学校全体として取り組んでいきたいと思います。
医療的ケア全体研修「重症心身障害児の呼吸の特徴と理解」について
令和3年1月25日、獨協医科大学埼玉医療センターの医師、松原直己先生をお招きして「重症心身障害児の呼吸の特徴と理解」についてZoomを使用して研修会を行いました。
この研修会では、呼吸とは(呼吸の生理、呼吸器官の名称、呼吸運動、正常と異常)、呼吸について実践を交えながら、呼吸のために良い姿勢とは、なぜ呼吸が大切なのか、また、どのようにすれば呼吸が楽にできるのか、姿勢を整える大切さを学びました。
<教員のアンケートより>
・呼吸のための良い姿勢について改めて確認することができました。明日からの指導に活かしたい。冬季休業中の「呼吸障害の取り組み」の講義と合わせてたいへん勉強になりました。
・重症心身障害児の呼吸、姿勢の取り方、呼吸障害の対応など理解を深めることができてよかったです。
・緊張を和らげる姿勢、痰を固くしない環境を整え常時呼吸をしやすくすることが大切だとあらためて感じました。一人一人の身体、呼吸の状態に合わせてよりよい方法、関わり方を探っていきたいと思います。
・何となくこういう感じ、ではなく構造的な理由があり、それに基づいた関わり、支援が大切だということを学びました。日々の実践に直接つながる研修はとてもいいと思います。
教員のアンケートから、指導に活かせる内容であったとの意見が多く見られました。これからも、研修会を通じて学びを深め、今後の実践に活かしていきたいと思います。
令和2年度担当教員研修会 開催の様子
今年度は担当教員研修会が新型コロナウイルス感染症の影響により日程が短縮され、会場の人数制限もある中開催されました。
担当教員・担当教員研修会については、本校の医療的ケアのサイト内にある「担当教員について」に詳しく記載していますので、ご覧ください。
実技研修は、川島ひばり特別支援学校に例年は集まり実施していましたが、今年度は複数の特別支援学校を会場として行い、
宮代特別支援学校も会場校として、大宮ろう学園と坂戸ろう学園の先生方と少人数での開催となりました。
研修の様子をご紹介します。
仕切りを使用し、研修実施者同士は十分な距離をとり、密にならないように工夫しました。
常時換気、使用後の物品の消毒、1対1での対応など、様々な工夫をすることで無事に実施することができました。
研修生、看護教員ともにマスクを着用して、説明しながら実技研修を実施しました。
鼻腔内吸引を実施している様子です。
吸引に関する実技研修は、鼻腔内の他に口腔内吸引や気管内吸引も実施しています。
胃ろう栄養注入を実施している様子です。
注入に関する実技研修は胃ろうの他に、経鼻経管栄養も実施しています。