医療的ケア

ケアルームトピックス

令和5年度医療的ケア体制整備に係る「校外行事等後補充モデル事業」について

埼玉県は、校外行事における医療的ケアについて、保護者様に協力をお願いしておりますが、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の施行を受け、モデル事業として保護者様に代わり、看護教員が引率して医療的ケアを実施する取り組みを行っています。今年度は各学部あわせて3か所に同行しました。看護教員の人数も限られているため、非常勤看護師の補充などにより校内体制を整えた上で、看護教員が校外行事に参加しています。今年度は初めて宿泊行事にも参加しました。保護者様の協力のもと、事前準備を一緒に整え、安全、安心に医療的ケアを実施することができました。また、母子分離の機会ともなり児童生徒の自立につながる機会となりました。

8月3日担当教員研修会

8月1日~8月3日に担当教員研修会が行われました。

担当教員研修会は先生方が担当教員になるために県で定められた必要な研修です。

3日間の研修の中で講義、筆記のテスト、実技の確認を行います。

3日目の実技研修の様子について御紹介します。

今年度は越谷特別支援学校で胃ろう注入、経鼻注入、口鼻腔吸引、気管内吸引の実技研修を行なわれました。

注入の研修の様子

吸引の研修の様子

 

今年度は3名の先生が担当教員研修会を受講しました。

今後もよろしくお願いします。

7月27日 医療的ケア全体研修

夏休みに武蔵野大学の酒井教授をお招きしてヒヤリハットに関する研修を行いました。

酒井教授の御講義に加え、過去5年間分のヒヤリハットを校外宿泊、トイレ、給食前、転倒転落、医療的ケアのテーマごとに似たようなヒヤリハット集め、対応策を考えるグループワークを実施しました。
酒井教授

 

個人単位ではなく複数で意見を出し合うことで、広い視点で対応策を考えることができ、更に対策を実施する必要性の理解が深まりました。

今後もヒヤリハットを活用し、児童生徒が安全に過ごせるように取り組んでいきたいと思います。

 

巡回指導について

 埼玉県教育委員会より、埼玉県立特別支援学校医療的ケア体制整備事業の管理及び指導等にあたる医師として相談医が配置され、学校内の医療的ケアの体制整備及び管理並びに指導を目的として実施しています。

 主な内容としては、日々の医療的ケアが安全適切に実施されているかの報告・相談、医療的ケアの新規申請、児童生徒の健康管理、担当教員の承認研修等です。また、必要に応じて個別の相談も行っています。

 年間10回の巡回指導を実施し、相談医に学校での様子を伝えたり、医療的ケアや学校での過ごし方についての助言をもらったりしています。

 

 以下の写真は今年度4回目(7月実施)の様子です。

医療的ケア生徒の校外学習に看護教員が同行

 埼玉県では、校外行事における医療的ケアについては、保護者様に協力をお願いしておりますが、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の施行を受け、モデル事業として保護者様に代わって看護教員が引率して医療的ケアを実施できるようになり、高等部類型Ⅳの校外学習で宮代町立図書館に同行してきました。

 宮代町立図書館では、水分を注入し、色々な本を見ながら、本がたくさんあることを知ることができました。保護者様の協力も軽減でき、生徒の学習も広がりました。校外での学習の積み重ねを大切にできるよう、本校では埼玉県のモデル事業に参加していきたいと思っています。

 

 

 

 

お昼の注入の様子

ケアルームの注入内の様子です。

お昼の注入は、ケアルームでの注入と教室注入に分かれて注入しています。

ケアルームでは、看護教員と担任や学部が違う友達と一緒に注入をしています。

この日は、3名の教員が10月20日の担当教員承認研修の実地研修に向けて看護教員による実技

研修を行いました。

 

教室での注入の様子

教室での注入の様子をお知らせします。

友達のいる、いつもの教室で担当教員の担任と注入をしています。

注入中は、担任と話を交えながら、本を読んだり、担任と話をしたり、友達の給食を食べている様

子を見たり、また午後の授業に臨むため休憩をとったりと、それぞれの注入時の時間を過ごしてい

ます。

 

 

担当教員研修の実施について②

 今年度、埼玉県の医療的ケア体制整備事業における担当教員(認定特定行為業務従事者)の研修に参加し、担当教員の認定を受けることができた教員が、本校での児童生徒の担当教員研修を開始しました。初めて、担当教員として児童生徒の医療的ケアの研修をし、自立活動でもある医療的ケアの学びを深めています。

 

 

担当教員と一緒に、滴下の数を数えています。

 

 

教室でお友達と一緒に注入しています。

 

  

教員が研修している様子をみて喜んでいます。

 

 

滴下を合わせているのを一緒に確認しています。

担当教員研修の実施について①

 令和4年度埼玉県立特別支援学校医療的ケア体制整備事業における担当教員(認定特定行為業務従事者)研修会に参加し、基礎研修終了後、各校での実地研修を経て、認定特定行為業務従事者の認定を受けることができます。

 

本校では、今年度12名の先生がこの研修に参加し、認定特定行為業務従事者の認定を受けることができました。

今後、本校の児童生徒での担当教員を取得するため、校内の研修をしていきます。

令和4年度医療的ケア体制整備に係る「校外行事等後補充モデル事業」について

 埼玉県では、校外行事における医療的ケアについては、保護者様に協力をお願いしておりますが、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の施行を受け、令和4年度4月より標記モデル事業が開始となりました。そこで、本校では、今年度初めてこの制度を活用し、高等部類型Ⅳ社会体験学習に保護者様に代わって看護教員が引率して医療的ケアを実施しました。

 私たち看護教員は、行事に参加する生徒達の注入や吸引を適宜行いながら、日頃、関わりの少ないグループの友達がボウリングに真剣に取り組む姿や楽しむ姿を、共有することができうれしく思いました。

 今後も、このモデル事業を活用していきたいと思います。

校外行事等後補充モデル事業とは、校外行事における医療的ケアについて保護者様に協力をお願いしてきましたが、非常勤看護師を補充し、看護教員が保護者様に代わって医療的ケアを実施する事業です。