医療的ケア

ケアルームトピックス

令和6年度医療的ケア体制整備に係る「校外行事等後補充モデル事業」について

 校外行事等後補充モデル事業とは、校外行事における医療的ケアについて保護者に協力を依頼してきましたが、非常勤看護師を補充し、看護教員が保護者に代わって医療的ケアを実施する事業です。本校では令和3年の「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」を受けて保護者に代わって今年度は宿泊4件・社会体験13件・散歩等19件看護教員が引率して医療的ケアを実施する取り組みを行いました。また、昨年までは校外での担当教員による医療的ケアの実施はできませんでしたが、今年度より看護教員が同行している場合のみ実施が可能となりました。写真は、看護教員と担当教員で連携を取りながら医療的ケアを行っている様子です。

 

8月6日~8日認定特定行為業務従事者研修

 

 

 

 

 

 

 

          

 

  

 

8月6日~8日に認定特定行為業務従事者研修が行われました。

担当教員研修会は、3日間の研修の中で1~2日目は講義、筆記試験、3日目は実技の研修を行います。今年度は本校から7名の教員が受講しました。3日目の実技研修は、今年度は本校で行われ、注入(経鼻胃管注入・胃ろう注入)、吸引(口鼻腔内吸引・気管内吸引)の実技の研修を実施しました。

研修に受講した教員の感想です。

「児童生徒の安全と健康を保つ、豊かな学校生活、日常生活を送るため保護者との共通理解の視点も必要なことと学ぶ機会になりました。」

 

7月31日校内医療的ケア全体研修(ヒヤリハットについて含む)

 夏休み中に本校の巡回指導をされています獨協医科大学埼玉医療センターの深谷先生をお招きして、呼吸の仕組みと人工呼吸器について研修を行いました。深谷先生が持ってきて下さった風船を肺に例えて、説明して頂く等、医療職でない方にも理解しやすいよう丁寧にして頂きました。深谷先生の講義のあとは、看護教員より昨年度本校で実際に発生した人工呼吸器に関わるヒヤリハッ トについてを提示し、校内全体で再度共有を行いました。

深谷先生講義中です。

 教員みんなで風船をふくらましているところです

令和5年度医療的ケア体制整備に係る「校外行事等後補充モデル事業」について

埼玉県は、校外行事における医療的ケアについて、保護者様に協力をお願いしておりますが、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の施行を受け、モデル事業として保護者様に代わり、看護教員が引率して医療的ケアを実施する取り組みを行っています。今年度は各学部あわせて3か所に同行しました。看護教員の人数も限られているため、非常勤看護師の補充などにより校内体制を整えた上で、看護教員が校外行事に参加しています。今年度は初めて宿泊行事にも参加しました。保護者様の協力のもと、事前準備を一緒に整え、安全、安心に医療的ケアを実施することができました。また、母子分離の機会ともなり児童生徒の自立につながる機会となりました。

8月3日担当教員研修会

8月1日~8月3日に担当教員研修会が行われました。

担当教員研修会は先生方が担当教員になるために県で定められた必要な研修です。

3日間の研修の中で講義、筆記のテスト、実技の確認を行います。

3日目の実技研修の様子について御紹介します。

今年度は越谷特別支援学校で胃ろう注入、経鼻注入、口鼻腔吸引、気管内吸引の実技研修を行なわれました。

注入の研修の様子

吸引の研修の様子

 

今年度は3名の先生が担当教員研修会を受講しました。

今後もよろしくお願いします。

7月27日 医療的ケア全体研修

夏休みに武蔵野大学の酒井教授をお招きしてヒヤリハットに関する研修を行いました。

酒井教授の御講義に加え、過去5年間分のヒヤリハットを校外宿泊、トイレ、給食前、転倒転落、医療的ケアのテーマごとに似たようなヒヤリハット集め、対応策を考えるグループワークを実施しました。
酒井教授

 

個人単位ではなく複数で意見を出し合うことで、広い視点で対応策を考えることができ、更に対策を実施する必要性の理解が深まりました。

今後もヒヤリハットを活用し、児童生徒が安全に過ごせるように取り組んでいきたいと思います。

 

巡回指導について

 埼玉県教育委員会より、埼玉県立特別支援学校医療的ケア体制整備事業の管理及び指導等にあたる医師として相談医が配置され、学校内の医療的ケアの体制整備及び管理並びに指導を目的として実施しています。

 主な内容としては、日々の医療的ケアが安全適切に実施されているかの報告・相談、医療的ケアの新規申請、児童生徒の健康管理、担当教員の承認研修等です。また、必要に応じて個別の相談も行っています。

 年間10回の巡回指導を実施し、相談医に学校での様子を伝えたり、医療的ケアや学校での過ごし方についての助言をもらったりしています。

 

 以下の写真は今年度4回目(7月実施)の様子です。

医療的ケア生徒の校外学習に看護教員が同行

 埼玉県では、校外行事における医療的ケアについては、保護者様に協力をお願いしておりますが、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」の施行を受け、モデル事業として保護者様に代わって看護教員が引率して医療的ケアを実施できるようになり、高等部類型Ⅳの校外学習で宮代町立図書館に同行してきました。

 宮代町立図書館では、水分を注入し、色々な本を見ながら、本がたくさんあることを知ることができました。保護者様の協力も軽減でき、生徒の学習も広がりました。校外での学習の積み重ねを大切にできるよう、本校では埼玉県のモデル事業に参加していきたいと思っています。

 

 

 

 

お昼の注入の様子

ケアルームの注入内の様子です。

お昼の注入は、ケアルームでの注入と教室注入に分かれて注入しています。

ケアルームでは、看護教員と担任や学部が違う友達と一緒に注入をしています。

この日は、3名の教員が10月20日の担当教員承認研修の実地研修に向けて看護教員による実技

研修を行いました。

 

教室での注入の様子

教室での注入の様子をお知らせします。

友達のいる、いつもの教室で担当教員の担任と注入をしています。

注入中は、担任と話を交えながら、本を読んだり、担任と話をしたり、友達の給食を食べている様

子を見たり、また午後の授業に臨むため休憩をとったりと、それぞれの注入時の時間を過ごしてい

ます。